2026年8月7日(金)、NPO法人えひめ311の皆さんが、東日本大震災後の住田町の後方支援や、被災者へのコミュニティ支援について学ぶため、イコウェルすみたを訪問されました。
今回の訪問は、NPO法人えひめ311が取り組む「知らない子どもたちに3.11を伝えるプロジェクト」の一環です。まちづくりなどを学ぶ愛媛大学の学生3名が夏休みを利用し、福島県、宮城県、岩手県の震災関連施設を巡りながら、東日本大震災について学びました。
なぜ、東日本大震災を伝えるのか
「知らない子どもたちに3.11を伝えるプロジェクト」は、東日本大震災を経験した愛媛県の避難者が立ち上げたNPO法人えひめ311が取り組んでいる活動です。
今回参加した学生の一人は、東日本大震災が起きた当時、小学1年生。震災の記憶はなく、プロジェクトに関わるまでは、東日本大震災を教科書やニュースで知る「自分には関係のない出来事」として捉えていたといいます。
しかし、愛媛県も大きな被害が想定される南海トラフ地震を前に、災害に関心を持つ若い世代に東日本大震災の経験を伝え、いざというときに生き残るための備えにつなげたい。そんな思いから、このプロジェクトに参加しています。
今回の東北訪問で学んだことをもとに、学生自身がそれぞれの視点から動画を制作し、SNSで発信するほか、防災についての講演会でも上映する予定とのことです。
被災者の「その後」を知るために
今回、イコウェルすみたを訪問先に選んだ理由は、発災時や復旧・復興の歩みだけでなく、「被災者のその後の暮らし」について知りたかったため、とのこと。
これまで震災伝承施設などを訪問してきた一方、被災された方々の生活や、東日本大震災後のコミュニティ支援について詳しく学ぶ機会は少なかったそうです。そこで今回は、木造仮設住宅を再現した展示棟で、イコウェルすみたが提供する「展示棟ガイド」を体験していただきました。
ガイドを務めたのは、一般社団法人邑サポートの奈良さんです。
震災後、住田町が後方支援に関わることになった経緯から、木造仮設住宅で被災者が暮らし始めた後のコミュニティ支援まで、実際に支援に携わった経験をもとに、当時の様子を振り返りながら解説していただきました。
仮設住宅を整備するだけではなく、そこで暮らす被災者が新たなコミュニティを築いていけるよう、一般社団法人邑サポートなどが行政や地域と連携しながら支援を続けたことについても、具体的なエピソードを交えてお話しいただきました。
住田町と愛媛県をつなぐ木造仮設住宅
住田町の木造仮設住宅は、供用終了後に民間へ払い下げられ、約70戸が現在も各地で新たな役割を担っています。
そのうちの1戸は愛媛県松山市で公民館として活用されており、今回参加された皆さんも、身近な地域で住田町の木造仮設住宅が現在も使われていることに驚いていました。今回の訪問を通して、東日本大震災後の住田町の取り組みだけでなく、震災をきっかけに生まれた住田町と愛媛県とのつながりについても知っていただく機会となりました。
この後、皆さんは遠野市の「3.11東日本大震災遠野市後方支援資料館」も訪問し、さらに数日間にわたって三陸沿岸の震災関連施設を巡る予定とのことです。
今回の訪問で得た学びが、それぞれの地域での防災や地域づくりを考えるきっかけとなることを願っています。















