2025年10月6日から5日間、一般社団法人more treesの皆様がワーケーションで住田町にお越しになりました。
more treesの皆様は、「多様性の森づくり」、「なえうぇる」で住田町と関わりがありますが、今回は、東京都港区が実施している「連携自治体ワーケーション促進事業」を活用し、住田町のワーケーションプログラムに参加されています。(促進事業の経緯はコチラ)
今回は、3年目を迎えた「なえうぇる」の取り組みに、より多くの個人、企業が参加できるよう、「なえうぇる」の種取りや種処理の作業に参加しながら、体験プログラム化に向けて助言、指導をいただくことを目的に、イコウェルすみたのオフィス棟、等で通常業務も行い、町やその周辺をも楽しむ、という内容のワーケーションを実施しました。
「なえうぇる」は町内の山から広葉樹の種を預かり、苗に育て、育った苗を山に植樹する、という取り組みです。主体的に活動している一般社団法人邑サポートの皆様も加わり、種山、六郎峠、箱根峠などの町有林や林道沿いで、種を探しましたが、今年は不作のようで、発見が難しい状況でした。そんな状況でも、カエデ類やクリ、シナノキ、ホオノキ、オニグルミなど10数種類を見つけることができました。
イコウェルすみたに戻り、樹種を特定したうえで、種処理です。種の果肉には、発芽を抑制する物質が含まれていることがあります。それらを除去してから、種まきすると発芽効率が上がるので、その処理をしました。
3年にわたって関係者間で「なえうぇる」に取り組んできて、各作業については経験を積んできましたが、体験プログラム化するにあたっては、まだまだ検討することや課題があることがわかりました。自然相手のプログラムですので、時期や天候、結実や発芽の状況、など思い通りにならない要素を考慮しつつ、参加する意義や参加する楽しさの提示にも工夫が必要です。more treesの皆様と協議を重ね、いろいろなアイデアを込めた体験プログラムを来年度には提供できるように努めていきたいと思います。
皆様が滞在中には、町内の「なえうぇる」関係者や、町民との交流会も開催し、仕事を通じては会えない方との会話や交流を深く楽しんでいただけたようです。街灯が少なく夜は暗めの住田町ですが、それによって市街地でも星がたくさん見え、コンビニの明かりがまぶしくて目が痛くなる経験もできて、この暗さがとてもよい、という感想もいただきました。新鮮な視点が、こちらとしてもありがたい気づきです。
期間中は天候もなんとか持ち、皆様もリフレッシュできたのではないかと思います。このつながりが今後にもつながることを楽しみにしております。ぜひまたゆっくりとお越しください。
追伸
東海新報にも記事が掲載されました。 下記よりご覧ください。















